完全水抜きの手順
※完全水抜きのしかた※
帰省や旅行など、で数日間〜数ヶ月留守にする場合は完全水抜きをする必要があります。
ここ数年はいきなりの寒波が来て、連続○○日真冬日!という事もありますので、
ちょうどこのような気候と留守が重なった場合は水道配管及び設備機器内の凍結が多く発生します。
以下の手順に従い、完全に設備機器、配管の水抜きを行って下さい。
まず、前のページの水落しの手順Dまでを行って下さい。
その上で、今まで開けた蛇口などはそのまま開けっ放しにしていて下さいね。
そして、次に行きます。
手順E:瞬間湯沸し器内の水抜き
ココが一番凍りやすいところですので、重要です。
瞬間湯沸し器の水側とお湯側、それぞれについているエア抜き栓を外す。
写真の赤丸で囲んだ部分です。お湯側と水側に各1つずつあります。
拡大するとこんな感じ。
これを、軍手か手袋をはいて緩め、完全に外して下さい。多少の水が出てきますので、必ず洗面器やバケツ、雑巾などで受けてください。
ネジ堅い場合は、プライヤー、ペンチなどの工具を使って下さい。
このように完全に外します。
外したままの状態で次の手順に行きます。
手順F:台所の水抜き
台所のシンク下の扉を開けて、頭を入れて覗き込みます。
すると、このような蛇口があります。
これもお湯側と水側に各1つずつありますので、バケツを置いてこの蛇口を全開にして水を受けて下さい。
この蛇口も最後の手順終了までは開けっ放しです。チョロチョロと長い時間水が出てきます。
バケツは2個あると便利ですが、ない場合は鍋などで代用できます。
基本はシンク下に必ずこのような蛇口がありますので、パッと見で無かったとしても覗き込んで探してみて下さい。
それでも見つからない場合は管理会社にご相談下さい。
次に、キッチンの蛇口、混合栓内の水を抜きます。
ここも凍結しやすい部分ですので、しっかり行って下さい。
最低でも2ヶ所、多ければ上の写真のように4ヶ所あります。
ネジ状になっていますから、見ればすぐに分かります。
これを、また手袋をした手で回して緩め、外します。
(反時計回しで緩みます)
2ヶ所〜4ヶ所、全て外して、混合栓のレバーを水側全開⇒お湯側全開にする、を何度かくり返します。
終わりましたら次の手順に行きます。
手順G:浴室シャワー水栓の水抜き
ここも水抜きが必要です。特に、サーモ水栓の付いているタイプは水栓内に水が溜まる構造になっていますから、
確実な水抜きが必要です。
このネジを回して外します。
お湯側も同様に回して外します。
サーモ水栓の場合は3ヶ所か4ヶ所ネジが付いてますので、同様に取り外します。
全部外し終わったら、シャワー/カランの切り替えレバーを何度か操作し、水が出なくなるのを確認します。
そして、シャワーホースは必ず浴槽の中へ置いて下さい。
終わったら次の手順に行きます。外したネジはそのまま、外したままで。
手順H:洗面台の水抜き
次は洗面台の水抜きです。
洗面ボウルの下の扉を開けると、このような感じになっています。
さっきの台所の混合水栓で見たような水抜き栓のネジがあります。
シャワー付きの洗面台は必ず3ヶ所あります(水側、お湯側、シャワー側)。
これを全て外します。
水が出てくるので、洗面器やバケツ、雑巾などで受けます。
このように3つとも外しておきます。
写真は水を抜いた後なのでバケツなどが写っていませんが、
ここも結構な水の量が出ますので、必ずバケツなどで受けて下さい。
ここでも混合栓のレバーを水側全開⇒お湯側全開にする、を何度かくり返します。
そして、次にシャワーを上に一杯に伸ばしたり縮めたりします。
シャワーホース内に溜まった水を抜くためなので、必ず行って下さい。
ごく稀にシャワーホースの水抜き栓が表面に出ている場合があります。(下の写真)
その際は同じ要領でネジを緩めて下さい。外れない場合は外さなくてOKです。全開にして下さい。
次の手順で最後です!頑張って下さい!
手順I:各トラップに不凍液注入
トラップ(排水トラップ)は排水口に必ずあります。下水道の臭気が室内に上がってこないようになっている水のフタみたいなものです。
このトラップ部分には常に水が溜まる構造になっているので、このトラップの水は抜けません。
なので、⇒⇒⇒必ず凍ります!!
そこで、『不凍液』を注入します。
予めホームセンターなどで不凍液を買ってきて下さい。
店員さんに聞くと教えてくれます。
こんな感じのものです。
クーラントと書いてますね。車にも使うものです。
これを各トラップに入れます。
入れる量はトラップの水がクーラント色になるまで。
入れる箇所は トイレ・キッチン・洗面台・浴室・浴槽内の 5ヶ所です。
これは浴槽の中 キッチン
洗面台
そして、最後の仕上げ、、ここから一つだけ大切な、重要な作業があります。
今まで取り外した水抜き栓を全て閉じて(締めて)下さい。シンク下の蛇口を閉めるのも忘れずに!
瞬間湯沸し器、台所、洗面台、浴室、全てですよ。
これをやっておかないと、お部屋に帰ってきて水の元栓をあけた場合、
水が噴出します。部屋が水浸しになります。下の階にも浸水すると損害賠償もしなければなりません。
くれぐれもご注意下さい。
これで完全水抜きが終了です。