賃貸住宅に向かない土地は基本的にはありません。
それよりも立地が大切になります。
例えば、狭小地や旗ざお地、台形の土地や傾斜地・・・・・
様々な土地の事情はあると思いますが、その土地に合ったプランを描ければ、賃貸住宅に向かない土地はありません。
旗ざお状の土地
実は意外にアパート経営には向いている土地です。
なぜかと言うと、この形状の土地は相場よりも安いからです。
ご自身の一軒家を建てて庭も設計したりすると、ちょっと活用方法に困ってしまいがちですが、賃貸住宅を作るのであれば、「土地の形状が悪いから家賃を下げてください」などと入居者に言われることもありません。従って、土地は安いし、家賃は相場通り設定できる→収益が上がる!という良い土地です。
台形状の土地
これも住宅用地としては今一つ人気が無いですが、アパート用地としては適当です。
理由は上の旗状地と同様です。
この土地に合わせてしっかりとプランを描けば、充分良い土地になります。
細長~い土地や狭小地
これも実のところプラン次第です。
敷地の大きさに合わせて、1フロアに設定する世帯数を少なく、例えば1フロア1世帯の【プライベートフロア】のようにプランしたり、あるいはちょっと奇抜な間取をプランしてみるのも良いと思います。
プラン力が問われますが、その分やりがいのある土地の形状です。
賃貸住宅に付設する駐車場について
付設される駐車場の台数は、総世帯数の何%必要か?
このようなご質問を最近良く伺います。
答えは、「年々必要とする駐車場台数は減ってきている」ということです。
加えて、賃貸住宅の入居者としてのターゲット層によっても、その減り方が極端に変ってきています。
良く耳にされるかと思いますが、「若年層は車離れ~その分、携帯やパソコンなどの通信費に掛けるお金が多くなってきている」という傾向が年々強くなっていると感じています。
不動産ラボの管理物件でも、「16世帯中4台の駐車場があり、部屋は満室なのに駐車場は1台しか契約してない・・」というマンションが現実にあります。
ここは単身者向けの間取と地下鉄駅から歩いて6分ほどに位置する建物なのですが、若者の「車離れ」の影響は激しいものがあります。
最近では若者の車離れの他に、酒離れといったこともあるようですね。タバコ離れもそうですね。
嗜好品と言われる物への関心はどんどん薄れていき、合理的な考え方で「車を所有するお金」、「お酒を飲みに行くお金」などの計算をしていると思われます。
この傾向は全国的な傾向だそうです。
今後も単身者をターゲットとする限りは、駐車場の付設台数にはそれほどこだわりを持たなくても良いかもしれませんね。
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